「ジクレー版画」や「デジタルアート」は現代では広く知られるようになっていますが、改めてこれらの二つの説明をしたいと思います。

私は手描きのアナログとデジタルの両方を使用して作品を制作していますが、デジタルで描いていることを伝えると、時には「？」という反応を受けることがあります。

そこで今回はデジタル作品について改めて記事にしたいと思います。

「デジタルアート」とは、パソコン上で描いた絵のことを指します。

一部の方は「パソコンで描くと手描きより簡単では？」と思うかもしれませんが、確かに背景のグラデーションなど一部分は手描きより簡単にできるかもしれません。

しかし、本格的な作品を描くには、絵を描く技術が必要です。ですから、「パソコンで描く＝簡単」ということはありません。

私は以前は手描きのアナログ作品に拘って、長年にわたりアクリル絵の具を使って作品を描いてきましたが、デジタル表現の可能性に魅了され、現在は手描きとデジタルの両方を「画材の一つ」として使い分けています。

「光の表現」という点では、デジタルアートが優れている表現方法の一つです。

私が作品を創る上で最も大事にしているのが「光の表現」であり、作風と相性の良いツールと言えます。

また、デジタル印刷はジクレー版画としても、非常に高い再現力を発揮するという利点もあります。